サグルメが気持ち悪い件について
タイトルは釣り気味ですが。
アイデアは面白いんだけど、ごめんなさいムリです。年種とか業種とか、マス的な発想過ぎて気持ちが悪い。/「理想の結婚相手は年収x00万以上で〜」とか語っちゃうスイーツ(笑)的な検索方法に思える。
とコメントしたら、
id:kensuuさんから
id:take-it 実は最初は年収からのみでした / 気持ち悪いと言われるのが一番ねらい通りでうれしい
とコメントを頂いたので、ちょっと言い訳してみます。
ぶっちゃけ、ロケスタには憧れてます。
いちおーwebでメシ食ってる人間としては、ロケスタは非常に気になる存在です。
けんすうさんは最近だとミルクカフェ閉鎖の件が話題になっていましたが、
「今までお疲れ様でした!」とよっぽどメールしようかと思ったくらいです。
いや、実際使ったことはないんですが、老舗サイトが閉鎖するのは寂しいし、
ロケスタははてな同様、僕の中ではある種あこがれの、特別な会社です。
ロケスタの中だと、特に矢野さとるさんのアウトローというか、トリックスター的なスタンスは非常に好きです。
予告.inの件とかね。
死亡フラグメーカーのサイト作った時も、satoru.netを参考にしてるくらいです。
憧れの人たちなんで、全然disるつもりはありません。
なので、「アイデアは面白いんだけど、ごめんなさいムリです。」とエクスキューズを入れました。
幸運なことにけんすうさんに、
ただのdisではないと思って頂けたようで、好意的(・・・ですよね?)なコメントを頂戴しました。
せっかくなので、もうちょっと説明をしてみようと思います。
サグルメの何が気持ち悪いのか。
単刀直入に言うと、「主体性のなさ」が一番の気持ち悪さの原因です。
ちょうどライブドアのブログでは、
一緒にいく人のスペックから店が探せる「サグルメ」をオープンしました
とあるように、主役は自分ではなく相手です。
web上での検索って、
「渋谷 飲み屋」で検索する時って、
たとえば「僕は渋谷で飲み屋を探してるんだけど、どんなお店があるだろう?」と、
主語が自分になります。
サグルメは「年収や業種がこういう条件の人が行くお店はどんな所だろう?」と主語が違います。
これってマスメディア的な発想で、
テレビや雑誌なんかでも、「今流行っているのはコレ」と、
「みんなが選んでいる」(もしくは仕掛け人が流行らせようとしている)のが前提です。
判断基準が自分ではなく、外部にある。
そこに非常に違和感を覚えました。
サグルメは提案型検索エンジン。
年代や、年収、業種といった条件から割り出されるものって、要は「平均」です。
僕が不勉強で知らないだけかも知れませんが、
「平均を割り出す検索」って今まで無かったんじゃないかと思います。
というより、サグルメは「検索」というより、「提案」に近いかもしれません。
飲み屋を探す場合、普通は具体的な場所や予算、業種などから選んでいくわけですが、
サグルメの場合、現実的に必要なものが場所以外、他人の属性なので、
「条件に当てはまるお店はこれらですよ」という結果である以上に、
「こんな人はこんなことをしてますよ」っていうニュアンスが強くなる気がします。