週刊誌の編集長シンポ(勝手に略)おもしろい。

「週刊誌の編集長たちが集まって、週刊誌のこれからを考えるシンポジウム」レポート
が面白かったので、自分用メモ。

フラッシュ「今はエロ本はテープで閉じられるようになったが、その分今閉じられるエロ本は内容が過激になってる。うちの本はそこまでのことはできない。ケータイはケータイで過激なので、中途半端な立ち位置でやらなきゃいけないのも厳しい環境」

ケータイはシャレなってない。
18禁のはずのマンガも、年齢制限なしに普通に買える。
(あれって端末側で契約者情報を踏まえて制御とかしてないよね?)
もちろんモザイク代わりに黒塗りになってるけど、どーなんかなーと思ってしまう。
広告なんかも情報商材とか、メルアド集めのインチキ占いとか、怪しいのが多すぎる。
このカオスっぷりの原因はPCと違って大人が検閲しづらいからだろう。
見てらんないもんw
端末側が最初からフルブラウザ対応で、
ケータイでしか閲覧できないいわゆる「モバイルサイト」がなくならない限り、
法整備した所でこの問題は解決しないんじゃないだろうか。
(まあアドワーズなんかの広告のひどさはPCもだが。いい加減規制された方がいいと思う。さすがにフリーダムすぐる)

フラッシュ「ネットの驚異ということも言われているが、スクープをやっても、発売前日にそれが2ちゃんねるに掲載されてしまう。そのへんも週刊誌の元気をなくしている。というか実売を確実に奪っている」

ネット上での発信力がその雑誌のサイトより、2ちゃんの方が強いのは、もうどうしようもないかと。
そう考えるとひろゆきはトンデモナイものを作ってしまったなw
スクープの要素として、
・事件の重要度
・衝撃性・意外性
・速報性(スピード)
・独自性(自社のみの報道)
があると思うんだけど、どんなに頑張っても、スピードで雑誌は絶対にネットに勝てない。
有料メルマガ作って、スクープを即流すって形でしか、2ちゃんに勝てないだろね。

週刊金曜日「雑誌は何で買われるか。それは暇つぶし。佐野さんの本は俺も持っているが、佐野さんが連載した雑誌は捨てた。今の暇つぶしは何か。ネットかケータイ。暇つぶしのものとしてやっている以上、雑誌が売れるわけがない。今の雑誌のビジネスモデルは終わってる」

週刊金曜日「ただ、ビジネスモデルではなく、雑誌ジャーナリズムが終わっているのか。そこのところはまだわからないし、ここのところを議論していかなきゃいけない」

週刊金曜日がかなり良いこと言ってる。
雑誌=暇つぶし、だからケータイで暇をつぶせる現代には「雑誌が売れるわけがない」てのはごもっとも。
「今の雑誌のビジネスモデルは終わってる」のはまさにそう。
うまくネットと融合しないと、生き残るのは無理でしょう。

SPA!もなかなか良いことを言ってる。

SPA!「広告に効果があるのかということが問われてる。本当は広告効果なんて大してない。それを代理店と我々がクライアントを騙してきた」

CMの6割、視聴者の心に届かず…好評価トップ「白戸家
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20090514-OYT1T01242.htm
という記事があるが、まさにこれ。
正直だね。でもこんなこと言って大丈夫?w

SPA!「最近は単行本の搬入量が非常に増えてる。雑誌は赤字だが、雑誌によって成立した書籍が黒字を出している。今どこで増やすか。書店やコンビニで売るのを頑張っても劇的に販売するのを増やしてもしょうがない。結局はウェブやケータイで優良販売を考えなきゃいけないだろう」

優良→有料のtypoかと思われ。
webで記事の切り売りしてく形になるだろうね。
雑誌はなくなっても、雑誌的ジャーナリズムはなくならないと思う。
新聞も雑誌も、その「形」にとらわれすぎて、本質を見誤ってると思う。
メディアとしての新聞や雑誌での表現方法ってのはもちろんあるんだけど、
取材→執筆という部分こそが、ジャーナリストの本質だと思う。

SPA!「記事や作ったコンテンツにお金を払って読む習慣を持っている読者を持っているということはものすごい強いことだと思っている」

ここなんだよなあ。
ネットは無料のものが多すぎる。
かといって、有料のものにどこまで金が払えるか。
たとえば講談社の雑誌全部読み放題で月額1000円ってサービスが立ち上がったとしても、
光文社も小学館もやり出したら、それぞれ1000円払うなんてさすがに出来ない。
個人的にネット上でもっと金のやりとりがされるべきだと思ってるので、
ここは頑張って欲しいところ。

SPA!「うちのデジタル部署の動きを見てこれはないな、と思ったのはSPA!のデジタル記事を扶桑社のウェブサイトで売っていたこと。だけど、扶桑社そのもののファンなんてのはいない(会場笑)。そもそも売る場所を間違えている」

試しに見たんだが、
http://spa.fusosha.co.jp/
グラビアン魂が400円なんだけど、雑誌の値段より高くね?誰が買うの?
http://spa.fusosha.co.jp/spa0009/grabian.php

SPA!「ケータイやネットの中に、雑誌売り場のようなものを作らなきゃいけないんじゃないか。SPA!だけでは厳しい。ネットやケータイの中にそういう場を作れば、今まで届きにくかった人に届くんじゃないか。ただ、ここ3年くらい20代の読者が目に見えて減っているのは確か」

これは速いところなんとかして欲しい。
「雑誌売り場」という形が適切だとは思えないんだけど。
先ほども書いたけど、一社だけでなく数社をまとめて、
各雑誌の記事を〜50本/月1,000円、100本/月2,000円とか、そういうバラ売りになるんじゃなかろうか。
で、それをまとめてるサイトが儲かると。
「記事」自体への興味になるから、「雑誌」て枠組み自体がネット上ではあんま意味ない。
そもそも雑誌なんて隅から隅まで読むもんじゃないでしょ?
もちろん、興味ある記事の他に連載のコラムなんかをついでに楽しむ、てのもあるけど、
そういう「今までの読み方」はネットではなくなっていくだろう。

田島「今の若い学生は週刊誌なんか見ない。新しい技術を加えていくということが我々の社会には大事。右であれ左であれ、やり方がどうであれ、新しいものを作っていかなきゃいけない。情報を隠したがる部分に切り込んでいって情報を出すというところには応援をする」

まあネットで十分というか、ネットでも情報がありすぎるくらいだからね。

なんか前半って、オッサンどもの武勇伝自慢大会になってね?
どこそこから訴えられただの、なんだのと、

佐野「(前略)おまえら泣き言いうな。僕はかつてダイエーから2億円で訴えられた」

田原「メディアが訴えられるなんて当たり前だ。何恐れてるんだバカ」

だとか、プライドを持つのはいいんだけど、老害乙、と思ってしまう。


個人的に雑誌自体は減ると思うし、オッサン向け週刊誌は淘汰されればいいと思うんだが、
ジャーナリズム自体は絶対なくなって欲しくない。
だから新聞も雑誌も、ネットのビッグウェーブ(笑)に飲み込まれずに、
うまく舵を取って形を変えて生き残って欲しい。


しっかし津田さん、話聞きながらタイピングしてしかも140文字でまとめるって、あなたは神ですか。

長文をWEBに載せるなら、ページを分割して見出しを明確にしよう。

どうしてブラウザで長文が読めないのか

今回はスクロールという機能に限定して、考えてみましょう。

とあるので、ある程度限定的な話になっていくのは仕方がないんですが、
頭でっかちな考え方になっていて、正直的外れな話になっているように感じられます。
まあ上記の出発点が、僕からすると違和感があるのですが
WEBデザインをやってる人間としては非常に納得いかないので、反論してみます。
なお、青空文庫のような小説に限定するのではなく、
WEBでのテキスト一般(WEB用に書かれたもの)について述べます。



そもそも普通のHPのコンテンツと、例に挙げてるような青空文庫の「小説」は、
コンテンツとして性質がまったく別モノなので、同一に語れません。
(というか青空文庫の小説は、当然のことながらWEBで読まれることを前提として書かれていません)
まあ百歩譲って「とにかくWEBでは長文が読みづらい」っていうんなら、
ドグラ・マグラ』だろうと『非現実の王国で』でも『大菩薩峠』でもいいんだけど、
ペ ー ジ を 分 割 し ま し ょ う よ。
それにWEB上で長文を読みやすくする技術は、当然あります。
ではそのWEB上での可読性を高めるための技術から説明します。




誠 Biz.IDが見せ方が非常にうまいので、それを例に説明します。
「離婚」「別れる」もOK!? 忌み言葉に振り回されない結婚式スピーチ術


タイトルとページ数、概要が掲載されている

そのエントリのタイトルが明記されているのは当然ですが、
「(1/3)」とページ数が明記されており、
さらに

過ごしやすい季節だからでしょうか、結婚式も春と秋が多いようです。結婚式と言えばスピーチ。頼まれて頭を抱えている人もいるのではないでしょうか。

と簡単な概要があり、どんな内容なのかが非常にわかりやすくなっています。
これによりタイトルだけで釣られたとしても、
概要が分かるため、読者が最後まで読んで「なんだ俺にはどうでもいい内容だった」と
ミスマッチを防ぐことができます。


文章の論理構造が明確


見出しの部分がh3になっていて、
フォントサイズを大きくするなど、本文とのデザインの差別化をしています。

Yahoo!ニュースで4スクロールぐらいする記事のコメント欄で
「長すぎて読む気しない!」と一見幼稚なコメントが付くのは、実は的外れではありません。
Yahoo!ニュースの場合、そういった見出しのデザインが無視されるため、
余計読みづらくなっているからです。
800文字の記事でも、見出しによって3分割されていれば、
一気に800文字読むのと、約230文字×3で読むのとでは、後者の方が心理的負担が少なくなります。
WEBでの長文を読みやすくするのに、見出しのデザインは非常に重要です。


次ページの見出しと、現在・残りページを記載する


現在のページと残りページを記載するのは当然ですが、
次ページの見出しを載せているのが、非常にうまい方法です。
これにより読者は次のページの内容がどういったものかを理解した上で、
次のページに移動することができます。
逆に「これ以上読まなくていい」という判断も可能です。



長文を読みやすくするための工夫がわかったところで、
元エントリへの具体的なツッコミをします。

スクロールバーから得られる情報が少ない

ページを適宜分割すればさほど問題ありません。

コーディング業者を調べてみるとわかりやすいのですが、
印刷時にA4サイズ1枚を1ページとしてたり、
高さが1500px〜2000pxで「1ページ」と計算していたりする所が多いです。
*1

そもそも普通に考えて、11万字のページなんてありません。
例に出してた『野分』を調べてみると、
WebCapでも「このコマンドを実行するのに十分な記憶域がありません。」
とエラーが出るし、
Pearl Crescent Page Saver Basic2.1でも
47000文字くらいと半分程度しかキャプチャができません。
これが何を意味しているかというと、純粋なテキストのみのページでも、
11万字もの文章はWEBでは想定されていないということです。
キャプチャできた部分でも32767pxと、1ページを2000pxとしても、
16ページ分くらいあるわけです。そりゃあ、読みづらくて当然です。

しかし時間を消費者がコントロールするコンテンツの場合、特にテキストは、時間を把握することが困難です。

元エントリでも書かれていますが、

映画というものは、慣習としてだいたい 2時間程度だと知っているからです。普通は映画ひとつ見るのに、10時間以上かかるとは考えません。

とあるように、
WEB上の文章も、長くても10分程度で読み終えるでしょう
(ちゃんと図ったことはありませんが、感覚として)。
2ちゃんのコピペブログなんかは、たしかに時間がかかりますが、
まさか1ページ読むのに1時間かからないでしょう?
(僕は本文のみでコメント欄は読んでいませんが、
 コメント欄まで読んでもさすがに1時間はしないと思います)

長文が掲載されるとそれぞれ好き勝手に分割されてしまう
こちらは読み手側の不便、別に長くもない文章が、勝手に分割されてしまいます。

そもそも長文になる場合は、ページを分割しましょう。
もちろんMSN産経ニュースなんかで
何故ページを分割しなきゃいけないのだろうと思う記事もたまにあります。
これはページを移動する必要性が理解できないので、鬱陶しい。
が、ある程度の長文になるのであれば、適宜見出しをつけ、
ページも分割した方がユーザーは読みやすくなります。

公開できない
誰も読まないから公開しても無駄です。これってもったいないですよね。

公開はできます。
無駄かどうかなんて言い出したら、たいていのブログは無駄でしょう。

コンテンツの種類が減る
本来は誰かによって書かれ、公開されていたはずものが、環境の制約によって、消えてしまいます。
また公開されているものも、消費される機会が減少してしまいます。
もったいないですね。

例に出されたような『野分』のような長文も、
Windeows95の頃だったら、マシンのスペックの問題で、
読み込み途中でブラウザやOS自体がフリーズすることが良くありました。
これこそいくら公開していても読み手側がダウンロードできないので、
実質『公開できない(できていない)』し、誰も読めません。もったいないです。
が、今では2ちゃんのコピペブログや情報商材のページのように、
ウン万pxあるページも、問題なくダウンロードできるように、各種環境が整ってきました。
コピペブログの登場のように、コンテンツの種類は増える一方です。



まとめると、WEBライティングという考え方が考慮されていません。
もちろん書き手側すべてがWEBライティングのノウハウを体得しているわけではないし、
たとえば雑誌に掲載されたものをWEBで再掲載する場合もありえます。
ただ、WEBならWEBの見せ方というのがあります。
本でもそうですが、改行を適宜いれないと非常に読みづらい文章になるように、
WEBでもそういった工夫が必要です。
WEBのテキストを読みやすくするのは、書き手次第です。


:追記:
id:kono1さんから指摘を受けて、タイトルを
 長文をWEBに載せるなら、ページを分割して見出しを明確にしよう。
に変更しました。ありがとうございます。
typoの指摘は僕は非常に喜ぶ方なので、その他あったら頂けると助かります。
(つうかWEBライティングがどうのこうのいいつつ、タイトルを間違えるとはどうよ、俺)

CSSで上下左右に異なる高さの背景を設置する方法

だいぶ前に
左右で色が異なる背景画像を設定するスタイルシート
がコリスで紹介されていたけど、
上下左右に異なる高さの背景を設置する方法を考えてみた。
IE6、IE7、Fx、SafarioperaChromeで表示できた。

ソースの解説↓

html

<div id="back01"></div>
<div id="back02"></div>
<div id="box">
contents
</div>
<div id="back03"></div>
<div id="back04"></div>

css

body{
margin:0px;
}
#back01 {
height:10px;
right:50%;
font-size:0;
background:red;
position:relative;
z-index:1;
}
#back02 {
height:20px;
width:50%;
right:-50%;
top:-10px;
font-size:0;
background:green;
position:relative;
z-index:1;
}


#back03 {
height:30px;
right:50%;
bottom:-40px;
font-size:0;
background:yellow;
position:relative;
z-index:1;
}
#back04 {
height:40px;
right:-50%;
width:50%;
background:blue;
position:relative;
z-index:1;
}

#box{
width:800px;
height:1000px;
background:#333;
margin:-30px auto -70px auto;
position:relative;
z-index:2;
}

フリーソフト使うなんて面倒に決まってんじゃん。

ウェブはあまり使わない。を読んで。


今すぐ焼きたてのパンを食べたい場合、どうすればいい?
そう聞かれたら、思わず「はぁ?」と聞き返してしまうだろう。
何でそんな簡単な質問をしているのか、その意味がわからないからだ。
人によっては心理テストか何かかと、深い意味があるのかと疑ってしまうかもしれない。


厳密に言えば「焼きたて」とは違うが、
とりあえず温かいパンを食べたければ、
コンビニにでも行ってパンを買ってきて、レンジで温めればいい。
はい、終わり。


わざわざパン粉買ってきて卵買ってきて生地こねてイースト菌入れて(?)オーブン温めて云々とやる奴はいない。
パンにこだわりのある奴からしたら、
コンビニのパンよりもお手製の奴の方がうまいし、安いと言い出すかもしれない。
だが、普通の人は、イチからパンを作るよりも、
簡単に、すぐにそこそこの味のパンが食べられれば充分なのだ。
パンをイチから作るための材料を揃えるのも手間、
レシピ通りに作るのも手間、
うまくいくかどうかのリスクもある。
料理が趣味でもなければ、パンはコンビニなりパン屋で買ってくれば充分だ。


パソコンのフリーソフトについても、同じ事が言える。
パソコンに不慣れな人は、「ちょっとしたこと」をするのに、
いちいちフリーソフトなんか入れたくない。
そもそもインターネットは怖いものだと思っている。
検索しても、思い通りの情報が得られるかわからない。
変なホームページに行ったらウィルスに感染するかもしれない。
しかもソフトを入れるとなると、パソコンが壊れないか心配だ。
そのソフト自体がウィルスに感染していたら?


心配事、リスクはいくらでもある。
「ちょっとしたこと」をするのには、あまりにも大きなリスクが。


MP3をCDにコピーするまでの工程を具体的に言えば、
1パソコンを立ち上げる。
2IEを起動する。
3Yahoo!を開く
4検索する
5目的のホームページを見つける
6そのホームページの中から、ダウンロードできる場所を探す。
7ソフトをダウンロードする。
8ソフトをインストールする。
9ソフトの使う
と9段階もある。
慣れてる人からすれば当たり前の作業でも、
不慣れな人からすれば面倒なことこの上ない。
そもそもパソコンなんて使わない人からすれば、
パソコンなんて
「とりあえず買ったけど、ぎりぎり埃は被ってない」程度しか使ってないだろう。
はてなーなんて存在は、
「毎日インターネットで何してるの?」と逆に質問される変な人種で、
当然ネットで検索するなんて面倒なことだ。


さらに4の「検索する」でも、
「検索するためのキーワードを考える」という重要な工程がある。
ネットに慣れてる人なら検索すべきキーワードなどすぐに思い浮かぶだろうが、
慣れてない人には、「検索する」こと自体が苦痛となりえる。
当然のようにフリーソフトを使う習慣なんてないから、
フリーソフト自体にも恐怖心があるし、使いこなせるかどうかの不安もあるだろう。
そりゃあ、面倒だ。


目的はMP3をCDに焼いて、古いCDプレーヤーでも聞けるようにすることだ。
インターネットが発達して、ググれば大抵の情報は引き出せる。
それは物事を解決する「手段」が見つけやすくなったというだけで、
即目的を解決できるわけではない
(もちろん情報を得るだけで解決するということもあるけど)。
パンを食べたいのに、パンのレシピなんてわかっても仕方がないのだ。
パンを買いに行った方が速い。
TNさんからすればググって云々はパンのレシピみたいなもんだ。
彼女からすれば、
CDをパソコンに入れたら、パソコンが勝手にCDをiPodで聞けるようにしてくれればいいのだ。
そして、iPodのデータをCDにコピーすれば、CDプレイヤーで聞ければ問題ない。
そこにMP3やWAV、フリーソフトなんて概念は存在しないし、必要ないのだ。


HSさんにとっても、

iPodというのは普通の家庭用CDプレイヤー等と直接接続してCDとかを録音できる

べきものであって、
iTunesなんて「なんでそんなのが必要なの?面倒臭い」となるシロモノであっても当然だ。


僕もお客さんとやりとしていて、
「・・・なんでそんなんもできないの?」とイラっとすることが正直ある。
できない人にとっては、メールへの添付だって難しいし、ファイルの圧縮の仕方だってわからない。


デジタルディバイドの溝は、あまりにも深い。
うんざりするほど。
でも、だからこそ、そこにビジネスチャンスがある。

はてなはハイクの「実況」を「隔離」すべき

先日のWBC「ルパンvsコナン」で僕も実況に加わってて、「実況」のおもしろさを実感した。
「実況」とは、2ちゃんにも各種実況板があるくらいだが、
要はその番組が放映されている時に、その番組のキーワードにひたすらエントリが集まる状況だ。
友達らとテレビを見ている「リアル実況」と違うのは、「ノイズ」がない点だ。
リアル実況だと隣の友達の声が聞こえてくる。
聞きたくもないウンチクを述べられても「シラネーヨ!」となる。
が、ハイクの実況の場合、当然ながらテキストでしかない。
気に入ったエントリに対しては☆をつければいいが、
見たくなければスルーすればいい。
自分で情報の取捨選択ができるというのが、「リアル実況」との違いだ。
一人でテレビにツッコミを入れてるよりは、
ハイクで実況してる方が圧倒的に面白いし、ある種の「一体感」が出てくる。


「実況」はWBCやら「ルパンvsコナン」のような特番以外でも、
毎週放映されるドラマやらアニメでも行われている。
これは賛否両論あるようだ。
Recent Entriesのページはやはり注目度が高いようで、
実況以外でも論争が起こると、嫌がるユーザーが出てくる。
個人的にも、Recent Entriesをメインに、
面白いエントリにスターをつけたり、リプライしてたりので、
たしかにRecent Entriesをひとつの話題で「乗っ取られる」のは、
あまり好きではない(といいつつ、「実況」してるのは・・・サーセンw)。


で、いっそのこと、はてなは実況を「隔離」したらどうだろうか?
テレビ局にハイクを売り込のだ。
番組と提携して「番組専用ハイク」を設けて、そこで実況を楽しんでもらう。
これなら実況したい人もまわりを気にせず実況できるし、
イカー以外も実況の楽しみが味わえる。はてなも儲かる&知名度アップする。

もちろんリアルタイムで自由にコメントを入力できるコンテンツを設けるというのは、
かなりのリスクがある
(ある程度NGワードを設定しておけば、過激な発言はシャットアウトできるとは思う)。
が、新しいテレビの楽しみ方として、アリではないだろうか。

ハイクをやってると、Twitterなどのミニブログの楽しみ方って、
時間を気にしないゆるいつながりと、その逆の「実況」にあると思う。
実況により、ユーザー同士も一体感を得られるし、
番組に対しての愛着もより向上するのではないだろうか。

ワンセグやHDDレコーダーが出てきて、
リアルタイムでテレビ番組を見る必要はなくなってきたし、
視聴率も以前と比べれば正確であるとは言いづらいだろう。
だが、「実況」はリアルタイムだからこそ味わえる楽しみ方だ。
実況が広まれば、少しは視聴率にも影響があるかも・・・しれない。


どうでもいいが実況がゲシュタルト崩壊した。
「況」って変な漢字だな。

HP制作業者を簡単に困らせる10ヶ条

あなたの会社はホームページを開設することになりました。
今までホームページがなかったので、まったくの新規制作です。
多少なりとも予算がある会社だと、制作会社に依頼すると思いますが、
以下の10項目を行うことで、大変能率の悪い制作となり、ゲンナリするようなホームページが出来上がります。


「対策」は制作会社向けのアドバイスです。
基本的には、
・事前に説明をしておく。
・何にでも納期を切る。納期を破った場合は、こちらの進行にしたがってもらう。
・過剰な要求は追加料金にする。
・諦める
その4点になるかと思います。
まあちゃんとした会社だったら、こんなアドバイスは役に立たないでしょうが、小さな会社だったり起業してまもない会社だと、陥りがちな部分かと思います。
何かのお役に立てれば。

1.センスが悪い
たまにいます、ボツ案として出したサンプルに引っかかっちゃうお客様。
あの、それハズレですから。
「そんなエサに釣られクマー!」は、リアルだと笑えません。
対策:大変残念ですが、諦めるしかありません。
黒案件として記憶から葬り去るのがよいでしょう。


2.優柔不断
「ホームページはわからないから・・・」という自信のなさもあるのかもしれないけど、
異常に迷う人がたまにいます。
いくつもパターンを出したり、デザインを変えたりしても、「うーん」。
時間が経つとやっぱり前のが・・・といい出したりすると、(以下自粛)したくなりますよね!
対策:納期をきっちり切って、それまでに決まらなかったらこれにします、という進め方にするのがよいでしょう。
それ以後は修正に追加料金が発生するなど明確なデメリットを提示しておきましょう。


3,どうでもいいところにこだわる
優柔不断と似ていますが、「おまえはデザイナーか!」とツッコミたくなるような方が、たまにいらっしゃいます。
ここの余白が・・・、画像のサイズはもっと大きい方が・・・、フォントのサイズが・・・。
Webではこれが一般的で、とか黄金比にしてるとか説明しても、「うーん」。
あのう、先生。プロが信用できないようでしたら、ご自分でお作りになられたらどうですか?
対策:微妙に変えたパターンをいくつも出して、相手に選ばせるか、
期限を切ってそれまでに決まらなかったらこれにします、という進め方にする。


個人的には、客には細かいデザインに口を出してほしくありません。
せっかく金払って頼んでるんだから、プロのデザインやセンスを信じませんか?
レストランで厨房に入ってきて味見してるようなものです。
しかも自分で食べるのならまだしも、第三者(ユーザー)に出すものなのに。
おまえはどこの海原●山かと。


4.何度も打ち合わせ
これは会社によるかも。
小さいところだと「とりあえず来て」は厳しいです。
人件費かかってるのはわかりますよね?(にこにこ)
なのに、個人事業主とか、小さな会社の経営者タイプに多いです。
酷いのはショップなんかだと、土日(こっちは当然休み)に呼びつけておいて、
約束の時間になっても「忙しいから」とドタキャンしやがる豪の者もいます。
対策:最初から、初回打ち合わせ以後は、メールや電話でのやりとりのみなど、と説明をしておくべきです。


ちょっと横道にそれますが営業時間外の対応について。
個人的には、現在フリーというのもあり、
変に「時間に融通が利く」と思われると面倒なので、
基本的に営業時間以外は、対応をお断りしています。
平日だって仕事終わったら飲みにいくことありますし、
土日で出かけているときに仕事の電話がきたら、誰だっていやでしょう?
(というかフリーはいかにストレスを最小限に抑えて働けるか、というのはけっこう重要です)


5.「プロにまかせるよ」→「なんでこうなるんだ!」
パソコン初心者に多いです。「ホームページはわからないから、とりあえずまかせる」
「みてみないとわからない」とろくに自分の意見もいわずに、
サンプルを出したら出したで、まれに逆ギレする人がいます。
まあコミュニケーション能力のない、かわいそうな人なんでしょう。
でもそんな客に当たった担当者がもっとかわいそうです。
対策:自分で作らなくていいから、既存のサイトをサンプルにして、話を進める。
デザインについては、どうしてもお客さんはうまく表現できない部分があります。
同じ「豪華」でも、日本のお城の豪華さと西洋のお城の豪華さは違います。
言葉ではなく実際のデザインで、お互いの認識のすりあわせをした方がよいです。
もちろん、相手は素人なのである程度うまく表現できないのは当然ですし、
こちらはプロとして、そういうお客様でもうまくナビゲートしていく必要があります。


6.ページが長すぎる。
10ページだとしても、あれもこれもと、1ページに詰め込んで、異様にスクロールする。
1ページの目安を設けてない業者さんだと、ハマりますね。
とはいえ、いくら制限を明示してないとはいえ、そりゃあないでしょう。
バイキングに来て家からもってきたタッパーに積めてるようなもんです。自重しろ。
対策:1ページあたりの上限を決めておき、事前に説明しておきましょう。



7.サイトマップ・仕様が大幅に変わる。
最初は「お任せするよ」で順調に進んでいたものの、
後から勉強しだしたのか「これがしたい、あれはできないの?」……。
やる気になってもらえるのはありがたいんですが、サイトマップがちょくちょく変わったり、
FLASHだったものがhtmlになったり、HTMLだったものがFLSAHになったり……。
しかもそのたびに修正をしなきゃいけないので、現場も混乱してきます。
制作当初のコンセプトからずれてきたり、
グローバルナビやTOPで紹介してるページまで変わってくると、収拾がつかなくなります。
対策:これも納期をきっちり切って、
それ以後は修正に追加料金が発生するなど明確なデメリットを提示して、進めていくのがよいでしょう。



8.デザインがひっくり返る
「パソコンでちょちょいとやれば、すぐできるんでしょ?」と、ナメてる方もたまにいらっしゃいます。
そりゃあ、できないことはないけど、たとえばメインの色を一色変えるとしても、他の色との兼ね合いもあります。
色やレイアウトなんかもですが、「横幅変えて」なんて無邪気にいわないでください。
コーディング後に変わると最悪です。
印刷した後に変えて、って言ってるのと同じです。
さらにたまにあるのが、担当者やその上司レベルではOKがでていても、社長がひっくりかえすというもの。
鶴の一声でどんでん返しを食らうのは、
対策:これも追加料金。
事前に担当者レベルだけでなく、決裁者の方も要所要所できちんと確認をとってもらえるようお願いしましょう。
「社長は全部出来てから出ないと見ない」なんていうのはナシです。



9.資料が集まらない
内容が分からなければ、サイトマップもできません。
デザインしようにも、レイアウト組めません。
できないことはないけど、二度手間になるのでやめてほしいです。
対策:これも納期をきっちり切って、
それ以後は修正に追加料金が発生するなど明確なデメリットを提示して、進めていくのがよいでしょう。
最悪「準備中です」のまま公開するか、
レイアウトだけ組んでおいてダミー画像などを入れて、お客様の方で更新していただくか。



10.異様に長期化
資料なし・優柔不断・仕様変更と組み合わさると、最悪です。
「多少時間がかかっても、いいホームページを作りたい」って、
大したページ数でもないのに変にこだわるところは、無駄に修正がかかる所が多いです。
長期化すると、担当者の上司や社長から「まだホームページはできないのか!」と、
見当違いのクレームが入ることがあります。
対策:客の修正の納期を明確に切りましょう。一度納期を破った場合は、いつまでに出すのか、相手に決めさせるのも手です。
自分で決めた納期の方が、プレッシャーがかかります。
あまりにも中途半端なところで制作がとまるようであれば、
そこまでで一端制作完了扱いにして、完了したページの修正は別料金、というようにしないと、
一から作り直し、なんてことにもなりかねません。
また、制作が一端中止になるような場合は、担当者から必ず上司の方にもその旨伝えてもらうようにしましょう。
ざっくばらんにいうと、担当者がいくら制作をストップしてくれといっても、
金を払ってる人間が納得できなければ、無駄なクレームが発生します。
担当者の都合でストップしているにも関わらず、とばっちりを食うのはあまりにもバカバカしいです。



ちょいと愚痴っぽくなっているかもしれませんが、
よくあるトラブルを列挙してみました。

はてダを再開するにあたって。

のっけからカタいなぁ。
まあいいか。

ふと思い立ったので、ダイアリを再開してみる。サブアカだけどね。
本アカでは03年頃にはてダをやってたが、もうずぅぅぅぅぅぅっと放置だし。
心機一転こっちでやってみるよ。
ブログを再開するにあたって、当ブログのテーマみたいなもんを明記しておこう。
ターゲットとその狙いと、おやくそくだ。
ブログをやる場合の心構えとして、参考になる、かな?

ターゲット

ハイクを見てる人

id:take-itではハイクとはてブをメインで使ってるので、まあハイカー向けになってくる。
ハイクのことやら趣味の話やら、マニヤツクな事とか。

web屋の人。

メインターゲット(のハズ)。
本業で得たノウハウをこのブログを通じて還元できたらいーなーと思う。
本業でもブログはやってるが、
商売上差し障りのある事(客のあしらい方やら、「金になること*1」)は
書けないというか書きたくないので、そことの使い分けをしたい。

その他はてなな人。

はてなーとキャッキャウフフしてみたい。(・・・え?)
でも議論は面倒なのでしたくはないなー。
長文への返事だと書くのに1時間2時間平気で食うので、時間がもったいないのだ。
まぁ、んな議論になるよーなこたぁ書かないだろうが。

おやくそく

「誰に見られてもいい」と自覚しておく。

最悪、身近な人(家族、友人、取引先、客)にバレてもいいような事しか書かない。

このブログ上では「俺が誰だか」明言しない。

フリーのWEBデザイナーです以上!
とあるフリーのWEBデザイナーが、アレコレやってますよってだけで、
個人を特定できるようなことは書かないでおこう。

「商売上差し障りのある事〜」とちょっと矛盾するようだが、
ブログを公開してやっている以上、たとえば誰かの批判をしたら、
クリックひとつで本人が見る可能性があると思っておいた方がいい。
ちょっと前も、mixiでの日記が増田にコピペされてホッテントリ入りしてたけど、
非公開にしてたとしても、マイミクの誰かがコピペする可能性はあるわけだ。
「情報は自由になりたがっている」なんてハッカーの言葉があったけど、
公開した情報のコントロールできない
そこは常々気をつけておきたい。

まあ難しいこたぁおいといても、
自分の書いたノウハウがホッテントリ入りしたらうれしーよねー!
目指すところはそこだ。
どうぞよろしう。

*1:書いたノウハウをそのまま客側で実行されたら、ねぇ。